ガッチャードの玩具展開凄かったな…という振り返りをしたい
ディケイドぶりにカードを使って変身する仮面ライダーとして世に生まれたみんな大好き(内輪調べ)ガッチャード。ストーリー構成の巧みさやデザインなどは今回置いておいて、玩具の話。
パックから出てくるモンスター(ケミー)のカード2枚の組み合わせてガッチャンコ。絵柄が繋がることでベルトにライダーのマスクが浮かびあがるアナログさ、ゲーミングPCの如く発光するデジタルさを併せ持って売り出されたガッチャードライバー。正直この時点では昨年のデザイアドライバーと比べると個人的にはガチャガチャいじる遊びが少ない分面白みに欠ける印象だったけど、結果後続の商品で覆される。
個人の感想、
ガッチャードの玩具は令和ライダーの反省と集大成たらしめるものになってる。
そんな理由を書いていけたらなと緩い気持ちで始めたはずがもう11時です。どういうこっちゃ
令和ライダーは変身ガジェット*1が滅茶苦茶多い傾向があった
…好きだけど正直褒められない。ゼロワンもセイバーも集めまくったし後悔はしてないけどとにかく場所を食う。
こちらがうちの棚の1スペースです。十一聖剣どうやって収納してますか???土豪剣激土と時国剣界時にずっと苦しめられるんですよ
しかもこれ聖剣だけでワンダーライドブックは別にしまう必要ありますからね?????ゼロワンも同じような状況。とにかくギッチギチですギッチギチ
ただ、長所もないわけじゃなく、ガジェット毎に音声、動作に個性がついてるのは明確に面白かったし、違ったベルトとアイテムを組み合わせる妄想遊びなどの醍醐味だったり、小物アイテムとの連動を平成以上に意識した展開だったと思う。
なのでこのリバイスまでの3年は実験の期間だったと振り返って解釈してます。でも間2年ぐらい需要デカいのもプレバンばっかなのはほんまお前
それを踏まえてのガッチャード、メインライダーの変身ベルトはガッチャードライバーだけでほぼ纏まってるんです。この辺りは前年ギーツのデザイアドライバーを踏襲されてる部分。ただそうなるとこれまで培ったライダーごとの色を出す売り方が難しくなってしまうのでは?と…それを可能にしてるのが小物とは別の追加アイテムの存在
一例として上記のアルケミスドライバーユニットは、仮面ライダーマジェード(ウインド)の変身アイテム。ガッチャードライバーに装填する事でベルト本体との赤外線通信をし、音声を「アルケミスドライバー」としてアップデートするのだ
ベルトのビジュアルも大きく印象が変わり、遊びとしても「指輪をかざす」この1アクションが加わる事で個性を作っていてなかなかの発想と技術の賜物。ガッチャードは変身アイテムの単価がカード2枚でとても安いのをここぞと活かして、「ベルトと通信できるガジェット」を年始から中心にバンバン売り出してきましたが、この発想別に無から生えてきたものじゃありません。ここに至るまでの形跡はちゃんとこの年月で残っています
そこがゼロワンとリバイスの功績。※リバイスの玩具は今は持っていないため代用させてもらいます。
ご存知の方も多いですが「ドライバーユニット」という玩具はマジェードが初出じゃなく、画像左「ゼツメツドライバーユニット」と「ゼロツードライバーユニット」、そして専用のプログライズキーがその始祖に当たるのかな?と考えてます。
最近再販あった。嬉しいね
これらのユニットはガッチャード同様、ゼロワンドライバーに付け替える事でビジュアルを変化、異なるライダーへの変身を可能にしてます。けどまだ荒削りな部分があり、具体的にはゼロツードライバーユニットは装填するとスイッチが押されて音声がゼロツー用に差し変わるのだが*2など、ゼツメツドライバーなどのユニットはあくまでゼロワンドライバーのカバー部分を差し替えるのみなのであくまでも音声はゼロワンと共通。待機音に変化なし、プログライズ!の音声も据え置き、必殺技名も[ヘイトレット]インパクト!になっている
劇中ではゼロワン特有の文字カットで差別化してたとはいえ、腑に落ちない人もいる
一方ゼロツーの方も欠点があり、変身音声の「ゼロツーライズ!」はプログライズキー依存のため、前述した妄想遊びで「ゼロツーでハイブリットライズしちゃお!」なんて集めてきたキーを挿入するとゼロワンの時鳴ってた「プログライズ!」の間に無の時間が発生したりと、重箱の隅を突くようだけど気になる点があった。*3
それがガッチャードでは赤外線連動によってユニットごとの音声が柔軟に変えられるようになった。カードの組み合わせもそれごとに用途も変化…ものすごい進歩!すごいよバンダイ!
そんな連動を可能にした赤外線通信のギミックこそ、2つめのリバイスの功績。
リバイスはバイスタンプとベルトが赤外線を通すて信号を発信する事で連動するギミックを標準搭載していた 改めて文字にするとすごい労力
まぁアイテム全部に搭載するのは流石にコストとかキツかった匂いがちょっとするけど、少なくとも市場に出回るアイテムでやり抜いたのはその後大きく影響してると思ってます。…まぁちょっと集めるの大変すぎて追いきれなかったけど…ドンブラザーズにお熱だったし
その流れでリバイスはもう一つ前身があり、それはバリッドレックスやローリングバイスタンプなどの連動アイテムと連動する強化アイテム
これらはページに書いてあるように、番組内外で定められた「10種のバイスタンプ」と連動する遊びを搭載しており、平成二期以降の仮面ライダーの通年の(?)悩みだった「番組初めに出るアイテムどうせ遊ばなくなるじゃん」現象と立ち向かったように見える。*4
この流れは玩具のみではあるものもギーツにも引き継がれていたけど、もう一声、な印象だった
そこでガッチャード、この悩みに一つの答えを出す。タイトル付けるなら
ケミーSDGsなガッチャードのパワーアップ遍歴
上記の画像で出てきた、ドライバーユニットにあたるこの子達はすべて集めてきたライドケミートレカすべてと違う形で連動する。玩具オタクの自分が天を仰ぐほど参らされた逸品揃いである。めっちゃ褒めます。
画像左から順番に行きましょう。
「エクスガッチャリバー」はガッチャードを強化するユニットを兼用しつつ、カードほぼすべてを個別認識し、必殺技を放つことができる為、強化アイテムとしての役割がなくなっても武器として劇中で使い続けられるように造形されている。事実として今の今に至るまで番組で出続けてる!すごいぞ!!!!しかも映画限定フォームにもなれる!!!お前がオーソライズバスターとドラゴニックブースターの未練を晴らす救世主になるんだ!
「クロスホッパー&テンライナー」*5はもはや恒例となりつつある「代償があるやつとそれを制御するやつ」のガッチャード版。ブーストⅡとレーザーレイズライザーみたいな。
専用のカード以外を挿入するとそれぞれのカード名を読み上げて必殺技を出せるようになっていて、レベルや組み合わせに囚われない柔軟な遊びを可能にしている。これだけなら「ガッチャリバー」と似た理由になってしまうので、劇中での魅せ方などを度外視した視点で語らせてもらいます。
プラチナガッチャード最大の長所は「子供達やライト層へのケア」
自分みたいな全部のカードを集めてないと気が済まない異常成人男性でなく、ちょっとづつ、あるいは大人買いしない(できない)ターゲット層は全部が全部のカードの組み合わせをガッチャンコできるわけではないんです。そんな人でもカードを組み合わせるガッチャード最大のセールスポイントを決められた組み合わせを揃えずに遊びに運用できる。ここにカードパックを主体に売り続けた意味があると思う....
いや!!!!!ある!!!!!そう断言します!!!!!!
2つに1つのアイテムをばら売りせざるを得ないカードパックの形式を逆算して作っているように感じるんですよね。しかもクロスホッパーは可愛い。福圓美里さんですよ。みんな幸せウルトラハッピーッチュよ
お次の「ケミーニジゴン」は最終形態のレインボーガッチャードへの変身アイテム。
....すいません、これだけは劇中での登場を加味して語ることをお許しください。
ニジゴンもプラチナガッチャード同様、専用カード以外を読み込ませることができ、その用途は「召喚」、これまでに登場した沢山のフォームを召喚して共闘するのが特徴で、「おもちゃとして遊ぶ、遊ばない」の話で付きまとう「劇中で出てくるか否か」に「仮面ライダーを錬成して一緒に戦うことができる」と理由づけて、めっきり見なくなった序盤のフォームチェンジを少しだけ改造し映像に再登場させることを可能にしている!完全にアイデア勝負完敗。実際これ書いてる時点先週はマッドパイレーツ出たし来週はヴェノムマリナー再登場するんですよ???うそでしょ?
これに加えてケミー自体を召喚することもできるのでプラチナガッチャードとはまた違った遊びが想像できる。*6劇中ではドラゴナロス出してたね
そして個人的真打、ニジゴンが好きなアイテム発表ケミーになるほど、愛してやまないガッチャード玩具の最高傑作※個人の見解です
^<「ガッチャーイグナイター」
これは年末に登場した強化ユニットで、ファイヤーガッチャードへのパワーアップアイテム兼、仮面ライダーヴァルバラド、仮面ライダーガッチャードデイブレイクの変身アイテムです。
その最高傑作たる所以は「強化アイテムとしての拡張性」と「作中で出なくなることが絶対にないポジション」の2つが挙げられます。
・「強化アイテムとしての拡張性」
ファイヤーガッチャードはニジゴンのように決まった組み合わせこそ必要になるものも、存在するフォーム全てに対応し変身音声が鳴るという驚異の拡張性を持っており*7、この没入感、妄想はニジゴンの召喚と違い、自身が変身する点で綺麗に差別化が図られています。劇中でも基本形態他、アッパレスケボー、アントレスラー、エクシードマイティで使われてたし全部かっこよかったよね。。。
・「作中で出なくなることが絶対にないポジション」
頭の方で話したアルケミスドライバーのように、イグナイターは別のライダーの変身アイテムでもある。そう、ガッチャードはここまでどんどんパワーアップを繰り返して遂に最終形態までたどり着きましたが、「ファイヤーガッチャード」として役割を終えても「ヴァルバラド」のベルトとしての役割は不変なんです。平成~セイバー辺りまでだったら新ライダーに新しいベルトが用意されていたコストを兼用できるアイテムに渡すことで、新しいベルトを買わずに済み、役割を終えることなく遊び続けることができる!
エコすぎる!!!!!!!!!!!!
500点でも足りない。なにより装填した時のベルトのビジュアルが完璧すぎる。この世に生まれてきてくれてありがとう。
【7月26日追記】
そんなイグナイターを使った、現在公開中の劇場版で重要なキーパーソンとなるガッチャードデイブレイク専用のガッチャードライバーが現在プレミアムバンダイで予約受付中です。おそらくベルトの中身は大きく変更点があるわけじゃないと思いますけどどうせ2つ同じベルト買うならウィッシュしちゃいましょう。
映画、超面白かったので是非
・・・要するに平成、令和これまでの課題を着々と解決してるのがガッチャードの偉い所。そして次で最後です
レジェンドライダーの扱い方
毎年玩具追ってると、必ず歴代仮面ライダーの力を宿した~的な変身アイテムが出るわけです。恒例と言えば恒例
今年はトレカブームに便乗した上で「徹底したイラストアド」に赴きを置いている節があり、歴代ライダーをケミーに落とし込んだ左の画像のフォーマットに加えて、右のように元の作品やライダーの雰囲気を重視したイラストの高レアリティカードの2種類が存在し、コレクター心を擽られる...
もちろんガッチャードライバーでも組み合わせで連動し電王×ゼロワン、ウィザード×キバみたいなしっくりくる組み合わせや、カブト×セイバー、龍騎×ゴーストなどのちょっと予想してなかった組み合わせなど、歴代ライダーを知ってるほどちょっと不意を突かれる楽しさがある..................んですけど、このレジェンドライダーのカード、全て裏面の絵柄は共通になっていたり、必殺技の音声はフォーム名でなく「仮面ライダー!フィーバー!」で統一されてたり勿体ない所が。やっぱりここだけは既存のレジェンドアイテム同様惜しさがあるんですね
というかそもそもレジェンドライダーのカード、レアリティ結構高いんですよね。きれいにガッチャンコできる組み合わせが出ることなんてよっぽどの廃人じゃないと苦行。*8
てかそうじゃなくても上記の映像作品のように使用して活躍することがないと遊びが広がりづらいし、持て余しがちなんですよね、レジェンドライダーのアイテムって。7月を過ぎると半額以下になってるレジェンドライダーのアイテムは夏の風物詩みたいな時期さえありましたもの。
それに、前年ギーツ辺りから特にですが*9、仮面ライダーディケイドのような「歴代変身音声が鳴る」ってのもプレミア感が薄れてきましたからね。
うーん、いくらイラストアドがあるとはいえ、映像作品で活躍してくれたり変身音声が鳴ることに意味が付与されないと持て余してしょうがないんだよなぁ~
なんか出た。
露骨な前振りで申し訳ございません。レジェンドアイテムの付加価値を格段に引き上げる存在がこの✨仮面ライダーレジェンド✨
周年ライダーでもないのにディケイドオマージュしてピッカピカに登場したこいつはレジェンドライダーのカードを使って歴代ライダーをゴージャスにアレンジして変身するイレギュラー。文章のどこかで「基本はガッチャードライバー」と言いましたがこいつが特例。*10
この変身ベルトがあるとパックを剥いて出てきたけどガッチャードライバーで遊べてないレジェンドカードもひっくるめてカード一枚で大幅に遊び幅を拡張できる。
歴代変身音が鳴るのに意味を持たせるならそういう仮面ライダーを作ってしまえという力技でレジェンド持て余し問題を真っ向からねじ伏せる。なんともゴージャス。
ここからはあまりにも大友オタクの見解になりますが、レジェンドライバーが存在し、意味を持つことでライドケミートレカの販売促進にも繋がり、レジェンドに興味持った人もガッチャードのカードを集める。そしてガッチャードのカードを買ってた人はレジェンドライバーでレジェンドライダーのカードに付加価値を与える。という相互作用を目的にしている!
多分!
これは正直今年が大胆過ぎる特例だっただけだと思われ、情報がもう出てる最新作のガヴではどこまで反映されるかわかりません。*11
恐らくここは今後も課題として残る可能性がありますが、今年はレジェンドの存在が上手く言ったように感じます。ということで褒めさせて?カグヤ様毎年出て?
長々と喋らせてもらいました。ガッチャードの玩具。
・ガワを変えて別ベルトとして扱う(ゼロワン)
・なるべく嵩張らないアイテムをお出しする(セイバー)
・赤外線を使った玩具を軸にする(リバイス)
・なるべく同じベルトを使う(ギーツ)
・レジェンドライダーの扱い方(平成二期もひっくるめる)
とこれまでの流れを汲んで生まれてくれたのがガッチャードの玩具だと思う。いや、である。
平成2期ニズムの強いアナログおもちゃの決定版かもしれないギーツから、令和の技術の集大成たる楽しさを披露してくれたガッチャード、次回出るライドケミートレカEX02とバトンタッチセットで通常の玩具展開は区切りになりそうですが、なにはともあれ1年間走り抜けてくれてありがとう。と映画の公開前にここに記させていただきました。
仮面ライダーのおもちゃは、毎年手を変え品を変えて楽しませてもらっていて、この2年は特に遊び甲斐の強いものをお出ししてくれたのが嬉しく...どうしてもプレゼンしたくて書いちゃいました。ガヴはどうなるかなぁ。今のところ様子見ですけど、名前が「〇〇ドライバー」じゃなくて「変身ベルト」な時点で正直ちょっとほしいんですけど..............まだ!!!様子見!!!!!!です!!!!!
って去年も似たようなこと言って早期購入のワンネスバックルを理由にガッチャ即買いしたチョロオタクの戯言でした。
掴め!最高のガッチャ!
*1:ドライバーとかライザーって名前の付くものです
*2:待機音、必殺技の「〇〇ビッグバン!」
*3:のちにアウトサイダーズに登場したゼロスリーの武器生成音声に「ビッグバン(誕生)」と言い換えてるのは結構面白かったですね
*4:揚げ足取られるの嫌なので捕捉しますと、実際に映像でどこまで使用したか、ではなく玩具に搭載したことを軸に話しています
*5:以降、プラチナガッチャード
*6:本当はプラチナガッチャードも召喚はしてたんだけど主軸ではないので一旦置いておきます
*7:余談だけど、この辺ってハザードトリガーの発展形っぽいですよね
*8:一応レジェンドライダーのカードは時たま雑誌の付録などで手に入れることができたので、ビルドとフォーゼ(フルフルロケット)なんかは揃う
*9:ギーツのレジェンドアイテムは変身音声を再生のち、ReadyFightのシステム音声が鳴ります
*10:ドレッドライバーは一旦置いときます
*11:ただ、情報の出てるクウガのアイテムは変身音声にガヴの音声テイストが追加されているところを見るに、ただ変身音がなるだけでは終わらせない模様。おもろいね(はぴなる)